先祖霊(せんぞれい)

先祖霊の姿

背後霊が形成する霊団の中で、最も憑いている人のそばにいて関係が深い霊体、それが先祖霊です。補助霊と呼ばれることもありますが、その特徴からすれば先祖霊と呼んだ方がしっくりくるでしょう。なにしろ文字通り先祖霊は、その人の先祖が霊体となって憑いているからです。ところで霊界や霊にも霊格というレベルがあって、その頂点にいる神霊や高い霊格を持つ守護霊をはじめとしてカテゴライズされています。現世で先祖霊として憑く霊体は、霊格自体は低いのですが、守護霊や指導霊の意志をサポートする役目を担って、現世の子孫に憑いているのです。守護霊とは違い、基本的に亡くなって間もない、現世に比較的近い先祖が、霊界と現世の橋渡し役として先祖霊となり憑くことが多いと言われています。ですが統一された考え方ではなく、何代も前、たとえば江戸時代に生きた先祖が憑いているケースがあっても不思議ではありません。日常で子孫を開運に導いたり、厄災を未然に回避させるシグナルを送ってきたり、先祖霊は様々な方法で助けようとしてくれます。

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