口寄せと降霊鑑定

口寄せ・降霊鑑定の歴史

口寄せと降霊鑑定

霊能者の能力といっても多種多様な能力があります。霊を祀る、鎮魂、祓う、未来を占う、霊視をする、霊がこないように結界をはるなどです。その中でも代表的な能力の一つとして、「口寄せ」があります。霊能者自身の身体に降霊させて、霊の言葉を相談者に伝えるという能力です。

この歴史は古く、平将門の活躍を記した「将門記」、鎌倉幕府の正式な歴史書である「吾妻鏡」にも記されていて、政治権力者にとっても口寄せができる霊能者は重要な存在であったことがうかがい知れます。

当時は口寄せ、降霊の霊能者を「市子(いちこ)」と呼んでいました。重要な政治判断する場合に時の権力者に呼ばれ、過去の権力者の霊を呼んで口寄せをしたと伝えられています。それほど日本では、口寄せ、降霊を行うことができる霊能者は重要な存在なのです。現在では恐山のイタコが代表的な存在です。さらに地方により、アリマサ、ヨリマシ、インヂコ、ザトカカ、アガタカタリ、ユタとも言われ、全国的に口寄せ、降霊の能力者は存在したと考えられます。それらの血を引く子孫は現代社会にも生き続けています。その中には先祖から与えられた霊的な能力に覚醒して霊能者として活躍している人も多いのです。

現代に振り返って考えると、自らの方向性や悩みの原因となっている霊の言葉を聞けるのですからかなり有効な能力と言えるでしょう。たとえば、霊障に悩まされていた人が、霊能者の降霊により霊障の原因となる怨霊を呼び出してもらい、その土地に憑いている霊であることが判明し、引越しをしたら幸せになったなどの事例もあります。怨霊のような恐ろしい話だけではありません。死に目に会えなかった母親の言葉を霊能者から聞くことができて、心のつかえが取れたなどの優しい話もあるのです。現代では、口寄せ・降霊鑑定を行っている電話占いがあります。実際に恐山のイタコと呼ばれている霊能者に鑑定してもらうことも可能です。その霊能力を用いて電話で悩み、問題を解決してもらえます。実際に鑑定を依頼したい方は、イタコによる電話占いを利用してみるといいでしょう。

除霊・浄霊とは

除霊と浄霊では大きく意味が違います。浄霊は霊を敬い、祀り、鎮める事をいいます。つまり、鎮魂の意味が大きく、今まで霊障の原因だった霊を守護霊として味方につけることも可能です。浄霊は霊の話を聞き、願いを叶える、また祀り、供え物をするなどの方法があります。しかし、除霊は違います。この場合の霊は「悪霊」と考えて間違いありません。相談者に霊障のみしか及ぼさない悪意を持った魂です。霊能者は悪霊と対決をし、悪霊を冥府に送り返さねばなりません。キリスト教で言うエクソシズムのことです。対決にはエクソシストと言われる司祭が行う、または教会が指名した牧師が行うこともあるようです。これは霊能者やエクソシストの能力負担が大きく、さらには悪霊の力の強さにより簡単にとはいかないようです。

古来より、巫女が人身御供と言われる儀式に差し出されることがありましたが、それは通常の除霊ではかなわない相手、自然を司る神に近い力を持つ霊魂が相手の場合に、霊能者が自らの命を引き換えに除霊するために取られる手段でした。しかし元来、エネルギーは霊が持つものより、生者が持つエネルギーの方が強いものです。霊能者は修行を多く積むことでその力を増し、多くの悪霊たちに立ち向かう霊能力を得ることができるといいます。身近な存在である電話占いでも、多くの修行を積んだ霊能者が除霊、浄霊を施してくれます。

現在では怨霊の手段も巧妙化して、人間関係や人の心や健康など、ちょっとした部分にも霊障を及ぼすようになっているといいます。ですから、霊能者は除霊すべき悪霊の存在さえ発見すれば、その強力な霊能力で100%除霊できるのです。霊能者により違いがありますが、除霊として代表的なものは、密教や修験道に伝わる九字の呪法、陰陽道では安倍晴明が考案したセーマンドーマンと言われる五芒星のマークなどは悪霊や災難が近寄らない除霊とされています。霊能者は霊能力とそれらの術を用いて除霊、浄霊を行っています。電話でも除霊、浄霊は可能です。疑わしいと判断される場合は、簡単に相談可能な電話占いの霊能者に鑑定を依頼してみるといいでしょう。

読みもの一覧に戻る